母子健康手帳に葉酸摂取表記の追加

厚生労働省は2002年度から使用される母子健康手帳に「妊産婦の葉酸摂取に関する記載」を任意記載事項として追加することを決定した。

具体的な作成例:
  「神経管閉鎖障害の発症リスク低減のために」との項目に「二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発生を減らすためには、葉酸の摂取が重要であることが知られています。葉酸は、ほうれん草、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、いちご、納豆など、身近な食品に多く含まれています。」とする。

母子健康手帳は、全国統一の必要記載事項と、任意記載事項がある。葉酸摂取に関する表記は任意記載事項のため、記載するかどうかは、各市町村の判断だが、厚生労働省では作成例通りに記載する市町村は多いと予想している。


<詳細は厚生労働省ホームページをご参照下さい。>

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また厚生労働省は2000年12月に、妊娠可能な年齢の女性らに、二分脊椎など先天異常の子を出産する危険性を減らすことを示し、葉酸摂取の重要性を呼びかけるよう、医療関係者に要請している。
栄養ガイドライン 「妊娠可能な女性らに葉酸摂取を」 のページ参照

 

諸外国の状況
アメリカでは1992年、公衆衛生局(Public Health Service)より子供を産める年齢のすべての女性に、神経管欠損症予防のために1日0.4mgの葉酸摂取が推奨された。ハンガリーでは1992年、1993年にはカナダ、ニュージーランド、南アフリカで、1994年にはイギリスにおいて、葉酸摂取の勧告・指導が始められた。

 

葉酸を多く含む食品


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